拝啓 薫風頬うつ季節となりました。皆様、今年のゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか。
造りが終わったかと思うと、すぐに来年の酒米が気になってきます。そんな矢先、弊社が「短稈渡船」「山田錦」「美山錦」等の酒米を購入している滋賀県のグリーン近江農協から「環境こだわり農産物」の証明書が届きました。もともとこの地域では有機質肥料を主体に使い減農薬によって栽培されています。この証明書は、更に、滋賀県の認証した圃場で、国の特別農産物栽培基準を満たした上、なお琵琶湖の環境も配慮して栽培されたお米であることを滋賀県知事が認証するものなのです。何だか難しい話になりましたが、食の安全性が問われている昨今、弊社の姿勢を示す一端としてご紹介いたします。

さて、蔵人一同は先月の18日に半年振りに郷里の岩手県に無事帰りました。これで蔵人紹介コーナーもおしまいかなと思っていたところ、臥龍梅の製造にかかわる人間の紹介としては蔵人だけでは片手落ちだとクレームが出ました。そんな次第で、今月は貯蔵出荷管理の責任者、佐野博之君を紹介いたします。
【まずは自己紹介を】昭和42年6月生まれ、今年で41歳になります。静岡県富士宮市生まれで、今の住まいも富士宮市です。入社後6年半になります。【入社の動機は?】大学卒業後、金融機関で神経をすり減らす仕事をしてきましたが、大好きなお酒の仕事に就きたいという思いが日増しに募り、三和酒造の門を叩きました。【飲み手から造り手になって変わったことは?】美味しいお酒に慣れてちょっとやそっとのお酒では満足できなくなりました。【貯蔵出荷管理はどんな仕事ですか?】いわば裏方ですが、酒を良くするも悪くするも自分次第なので、責任のある仕事を任せてもらっていると思います。【この仕事を
やっていて良かったと思うのはどんな時ですか?】お酒の会で、「ぐるっと回ってきたけれど、やっぱりお宅の酒が一番うまいね」と言ってもらった時です。【趣味は?】自衛隊ファンで、富士の裾野で開かれる総合火力演習を見学するのを楽しみにしています。【読者にメッセージを】飲み歩くのが趣味ですので、お取り扱いいただいている料飲店さんに突然おじゃますることがあるかと思いますが、そのときはよろしくお願いいたします。【最後に佐野君に代わって一言:目下幅広くお嫁さんを募集中ですのでよろしく!】

先ほど酒米について書きましたが、今月は「純米大吟醸 愛山」をご案内いたします。臥龍梅が愛山を使って造るとこんなお酒になります。是非ともお試しください。
季節の変わりめのことゆえ、お体にはじゅうぶんお気をつけください。      敬具

平成20年5月吉日                           鈴木克昌

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