「臥龍梅」蔵便り  平成十九年五月


拝啓 いよいよ新緑の候となりました。皆様、今年のゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか。
日本各地で様々な観光イベントが催されたかと思いますが、ご当地静岡市では「大御所四百年祭」と称して、徳川家康に関連したイベントが進行中です。というのも、家康公が大御所として駿府城に入城した1607年から数えて今年が400年目にあたる記念の年になるのだそうです。また、家康公は、豊臣秀吉が二度にわたって朝鮮に出兵して険悪な関係になった明や朝鮮との国交回復に努めたことでも知られます。朝鮮国からの使節…言うところの朝鮮通信使を受け入れ、国書を交換して友好を図ったのです。そして、家康公が第一回目の朝鮮通信使一行を興津清見寺に招いて歓待したのも、慶長12年(1607年)のことでした。したがって、今年は朝鮮通信使の歴史の上でも400年記念の年となります。興津清見寺は通信使一行の宿舎に使われ、寺には通信使が残した漢詩や絵画が今でも大切に保存されています。当時、まだ寺の境内に植えられて間もなかった我が「臥龍梅」は通信使一行の目にどのように映じたのでしょうか。地元で「静岡地酒研究会」を主催する鈴木真弓さんが、雑誌sizo:kaで、前述の朝鮮通信使や興津清見寺などの話題にからめて清酒「臥龍梅」を紹介してくださいました。鈴木さんの筆による、当社の仕込み蔵や本社のイラストも入った記事です。雰囲気が良く出ているのでイラストを転載させていただきます。小生の似顔絵だけは若くてかっこ良すぎる気もいたしますが。ちなみに、鈴木さんは今回のイベントの一環として製作された映画「朝鮮通信使」の脚本も担当されています。さて、酒造りも無事終わり、これからはお酒の会であちこちを飛び回る毎日が始まります。現時点で弊社が出展することが決まっている主要な会をご案内いたしますので、是非ともご参加ください。
地方名醸蔵利き酒&地方名醸蔵の美酒を楽しむ会  5/23(水) 明治記念館・2階「富士の間」
13:30〜17:00は流通関係者が対象の利き酒会と商談会 参加費1,500円 
18:30〜20:30は一般のお客様が試飲と料理を楽しむ会 参加費6,000円
   主催は潟tルネット п@03-3543-0141
蔵元の技と心を飲む       5/26(土)16時〜 日光鬼怒川温泉「ホテルニュー岡部」特設会場
参加費は一泊二食の宿泊費込みで13,000円    主催 美酔会 連絡先 п@090-6948-9480
日本酒フェステイバル2007  6/10(日) 目黒雅叙園 2階「扇の間」 
昼の部12:00〜15:30 夜の部 16:30〜20:00 参加費 7,000円 
連絡先 川島酒縁の会&日本酒伝承の会 п@03-3785-8806
第10回静岡県地酒まつり2007 IN TOKYO 9/15(土)13:00〜16:30東京国際フォーラムB2展示ホール2
詳細は未定ですが、なかなか入場券が手に入らないというご愛好家の不満を解消するため、今年は1,000人以上の規模を目標に開催予定。入場券の受付は弊社でも承りますのでお早めにご連絡ください。
さて、今月はいよいよ各種の大吟醸酒をご案内いたします。どうぞご堪能下さい。
季節の変わり目のことゆえ、お体には十分お気をつけください。               敬具
平成19年5月吉日                          鈴木克昌 

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