「臥龍梅」蔵便り   平成十七年長月

拝啓 台風一過、野も山もにわかに秋色を帯び、めっきり過ごしやすくなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。いよいよ日本酒の美味しい季節です。

今月は私事で恐縮ですが、わが家の家族旅行の話から始めます。皆様ご記憶と思いますが、社内旅行で横浜に行って来た模様を七月の蔵便りでご報告したところ、「なんだ、横浜まで来ていながら自分のところへは挨拶なしか」と、思いもよらぬところから文句を頂戴しました。横浜港を運航する大型観光船「マリンルージュ」の船長さんの佐藤さんからです。確かに、横浜に観光旅行に行って港を素通りする手はありませんでした。(当社の女性事務員が二人とも船酔いのひどいたちで、間違っても船に乗ろうなどとは言い出せなかったのです。なにしろ船どころか飛行機にも酔うらしく、それが原因で昨年は台湾旅行に不参加だったのです。) そんな訳で、夏休み中の中学生の次男を連れて再び横浜に行ってまいりました。着いたホテルから携帯電話に連絡すると、タイミングよく佐藤さんの舵を取る船が10分後に入港するとのこと。桟橋で再会して旧交をあたため、普段はめったに入れてもらえない船長室にまで案内していただきました。ちなみに佐藤さんは大の日本酒党で、奥様は日本酒と焼酎にこだわる家庭料理のお店「凪」を経営されています。相鉄本線の「西谷」の駅から徒歩5分だそうですので、お近くの方は一度立ち寄って「臥龍梅」を注文してください。

さて、日本酒シーズンの到来にともない、大小取り混ぜて各種酒の会の予定が目白押しです。9月4日の日曜日にはその第一陣、恒例の「2005年静岡県地酒まつり IN TOKYO」に参加してまいりました。場所はご存知、東京は千代田区一ツ橋の如水会館で、今回で9回目になるそうです。「臥龍梅」はおかげさまで大好評で、試飲用に1.8L壜を10本持っていったのですが、閉会予定時間の一時間前にすっからかんになってしまいました。飲めなかったお客様にはこの場を借りてお詫び申し上げます。来年はもっと持って行きますのでご勘弁願います。最近では、この入場券はまさにプラチナチケットで、なんと発売開始30分でSOLD OUTになるそうです。来年の入場券のお問い合わせを今からいただいている程です。

今月は備前雄町の純米吟醸酒のひやおろしと一年半熟成させた山田錦の特別本醸造酒をご案内しております。秋の夜長に飲み明かすに、まさに絶品と自負しております。是非ともお試しください。
秋冷の候、皆様の無事息災をお祈り申し上げます。
敬具
平成17年9月吉日                                 鈴木克昌

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