「臥龍梅」蔵便り   平成十七年如月

拝啓 暦の上では春を迎え、温暖の地静岡では春遠からじの感のする今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年も「臥龍梅」の花のほころぶさまを皆様にお見せしようと、先日、興津の清見寺に行ってみました。この興津地区では、毎年2月半ばに地元の商工会や自治会が総出で寒桜祭りを開催しており、今年も今月12日の予定です。桜が咲くなら梅はとうに咲いているだろうと思って出かけたのですが、さすがに気が早すぎたようです。久しぶりにでかけた清見寺では、本堂の改修工事を行っていました。前にもこの蔵便りに書きましたが、清見寺というお寺は駿河湾に望み古来眺望の美しいことで有名です。寺の始めは、古く奈良朝時代にこの地に関所が設けられ、その守護として傍らに仏塔が建立されたのが始めと伝えられます。今回は約180年ぶりに改修工事中の本堂を含んだ寺の全景の写真をお届けします。臥龍梅の花の写真は来月までお待ちください。石橋さん、まるや女将さんらと

さて、営業関係の話題に移ります。ちょうど立春の2月4日、今年最初のお酒の会にでかけてまいりました。場所は東京都渋谷区円山町の「まるや」さんというお店で、「銘酒を愛でる会」という名称です。「日本酒普及のボランティア活動の一環として、日本酒の良さを知ってもらい愛好者を増やすために開催している銘酒を楽しむ」会で、今回が第10回目だそうです。たとえお世辞とは言え、「銘酒」といってくださるなら本望で、二つ返事で出席をお受けした次第です。コーディネートしてくださったのは利き酒氏の石橋耀(あきら)さんという方で、一ヶ月以上前から会場の「まるや」さんや当社と事細かに連絡をとって会を開催していただきました。そのご尽力には頭が下がります。あらためて御礼申し上げます。会場は30名の会員さんで満員の大盛況でした。平成15BYと16BYのお酒をまじえて飲んでいただいたのですが、いずれのお酒も好評で、二時間半程のうちに用意した30数本の四合壜があらかた売り切れとなりました。また、今月ご案内予定の備前雄町を用いた純米吟醸酒を発売に先がけて提供したのですが、評価は上々でした。皆様楽しみにお待ち下さい。
ご興味をお持ちの方は会合のホームページのアドレスを記しますので検索してみてください。
http://hidarikiki.at.infoseek.co.jp/meisyu01
日足は伸びても2月はまだまだ寒さの厳しいとき、どうぞおからだに十分お気をつけ下さい。
敬具
平成17年2月吉日                                 鈴木克昌

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