『臥龍梅』 蔵便り   平成十六年葉月

拝啓 連日の猛暑ですが皆様お元気でお過ごしでしょうか。今月は昨年に引き続き岩手県に酒造りの勉強に行った神谷からご報告いたします。(昨年と同じく、まだ独身ですのでどなたかいい人がいたらご紹介ください)

こんにちは、神谷です。今年も南部杜氏協会の講習会のために岩手県石鳥谷町に行ってまいりました。
一昨年、昨年に引き続き3回目です。
 この講習会は、杜氏科、研究科、特科の3つの科に分かれており、杜氏科なんかをのぞくと年配の方々ばかりで、その方々が熱心に講義を聴いている姿はかなり壮観です。一年目の人たちはまず特科に入り、試験を受けて合格すると二年目から研究科の講義を受けれるというしくみになっています。一昨年、特科の試験に無事受かった私は、今、研究科でみっちりと講義を受けていますが、頭ばかり使っていると体によくないということで、講義の後はフラフラとあたりを観光しています。
 で、さすが岩手県。日本一大きい県だけあって自然も大きい。国道4号線をはずれるとすぐ広々とした田畑、田畑で、これが本州?といった雄大さです。又、国道以外はほとんど信号なんてありません。10km=10分てな感じの快適ドライブです。そしてドライブしていると、至るところに温泉があります。温泉好きとしては毎日違う温泉に入るのですが、まだまだ入っていない温泉がたくさんあります。ちなみに昨日もラ・フランス温泉という名前も設備もきれいな温泉に入ってきました。
 それでは講義をしっかり受けているというところを1つ。
生酒を10℃のところにおいておくと、2週間で酒中のブドウ糖濃度が酵素の働きで1.5倍になる、つまり甘くなるということです。酒をしぼった後の熟成期間も大切だし、生酒の取りあつかいかたも大切だということだと思います。それでは。         7月29日 岩手県花巻にて  神谷昌宏

神谷君には勉強の成果を大いに期待しております。
さて、秋口からのイベントをいくつかご紹介します。まず、9月3日(金)、(NPO法人)日本酒文化フォーラムの主催する酒の会が東京銀座、東京會舘で開催され弊社は初めて参加します。翌々日、9月5日(日)には東京一ツ橋の如水会館で恒例の静岡県地酒祭りが開催され、これに参加します。入場券をご希望の方は弊社までご連絡ください。
残暑の候、おからだには十分お気をつけられますよう。                  敬具

平成16年八月吉日                                鈴木克昌

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