『臥龍梅』 蔵便り   平成十五年文月

拝啓 急に暑さを感じるようになりました今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
      
当社では、毎年6月ごろ社内旅行にでかけるのを恒例としておりますが、今年も6月13日から14日にかけて旅行にでかけてまいりました。当初、台湾へ行く予定だったのですが、例のSARSの騒動で断念しました。次に、急遽、韓国のソウルが候補にあがりました。(どうやら、何が何でも東南アジアに行かないと気がすまない輩がいるようなのだ。)ところが、SARSの被害がソウルにも飛び火し、こちらもやむなく断念しました。初めての海外旅行ということでパスポートを新しく作って楽しみにしていた人もいたのですが、残念でした。
結局、国内旅行に変更となり、京都を半日ほど観光してから大阪に向かい、大阪で一泊した翌日ユニバーサルスタジオジャパンを訪れるというコースになりました。同じようなコースで旅行した後、SARSを発症した台湾人の医師がいましたが、幹事に聞いたらそこまで気にしていられるかとのことでした。今回の旅行は都合で行けなかった人も多く、少人数の一行となりましたが、とりあえず無事旅行から帰ってまいりました。
ちょうどこの6月の一ヶ月間、大阪は道頓堀の食事どころ「くいだおれ」で毎年恒例の「静岡県の地酒と食のフェアー」が開催されておりました。当社の「臥龍梅」も出品しておりましたので、ご挨拶かたがたおじゃまして撮ったのがこの記念写真です。(小生の姿は写っておりません。残念ながら仕事で東京に出張しておりました。)


ところで、甘酒がもともと夏の飲み物だったということをご存知ですか?以前から東京農大の小泉先生があちこちで講演されたり著書の中で述べておいでになりますが、江戸時代には甘酒は夏場に飲まれていたようです。その証拠に、俳句でも甘酒は夏の季語です。考えてみれば、米と米麹だけから作られる甘酒はビタミンやミネラルがきわめて豊富な自然食品ですので、暑い夏を乗り切るための滋養強壮剤にもってこいです。今、甘酒について研究しておりますので、近々のうちにおもしろいご提案ができるかと存じます。

暑さのおりから、くれぐれもおからだをお大事に。 敬具                           

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